学会 新会長挨拶
会長 竹田 史章
高知工科大学    
教授 竹田 史章   

 高速信号処理応用技術学会第9代会長を務めることになりました.以前に第7代会長を務めさせていただいており、今回2度目の会長就任となります。本学会が誕生して今年で17年が経ちます.この度の、会長に就任するにあたり,学会創設と運営に心血を注がれてこられたこれまでの歴代会長のご業績を受け継いでいく責任の重さをあらためて感じつつ、気持ちを心機一転奮い立たせております。
   現在、日本を取り巻く国際環境はこれまでになく極めて顕著な動きを見せています。中国の西南海への進出に伴う、日本、フィリピン、さらには、ベトナムなど西南アジア諸国との領域問題。また、同域における韓国の日本への領域問題などとこれまで水面下での民族・領海における複雑な問題が、今日、ここ数十年間例を見なかったほど顕在化しつつあります。さらに、日本とは遠方の話であったイスラム過激派のテロリズムがそのテロリズムの標的として日本が宣言されるなどインターネット、携帯端末、高速通信、並びに、コンピュータの高機能化で具現化されたグローバリゼーション効果の裏の面で残念ながら実現しております。近代技術の集大成の一つとして距離と時間、さらには、不十分ではあるものの言語という障壁を取り除き地球のソフトウエア面での縮小化を図り、経済、文化、技術革新を実現し、人の快適な生活と人類の躍進を期待されたグローバリゼーションが別の用途に使用された結果と推察いたします。
   今日、このような21世紀初頭の複雑な状況下で、日本の社会情勢・経済情勢だけを考慮するだけではまったく不十分であり、世界情勢・世界経済を見据えた活動が国政、企業、さらに、大学で必要と考えます。私たちは研究ならびに技術開発に携わる身としてグローバリゼーションの結果、各種の研究成果ならびに技術情報など瞬時に得ることができ、また、自分のアイデア・提案なども地球的規模にて配信可能です。これからの研究者・技術者はグローバリゼーションの結果混沌と存在する多種多様の知識・情報から如何に目的とする情報や知識を的確に抽出するか、また、それを如何に有効活用するかがキーポイントになると考えます。
   一方、本学会は,「信号処理」をキーテクノロジーとして,従来の縦割型の専門分野を横断的に融合していくことを目的として発足しました.その応用分野は,産業応用,輸送,画像・音声,通信,医療,解析技術など様々な領域に広がっています.さらに,アナログとデジタル,ハードとソフトという「ものづくり」の両面もカバーしています.今後「信号処理」はますます高速化・インテリジェント化していき,従来とは全く異なる処理体系も発見されるかも知れません.すでに,神経工学の分野ではブレイン−コンピュータインターフェースに見られるように一部の生命現象をも「信号処理」することが可能です.「信号処理技術」は様々な技術を複合化していく上で,欠くことのできないキーテクノロジーと考えます.
   本学会はこのような内容を元に、上記の混沌とする多様な情報化社会において技術的にまた学術的に企業や大学にて日々の研究・開発・設計さらには製造のお手伝いができるものと確信し、また、そうあるべきと考えております。本学会は,「信号処理技術」の発展と多様な応用分野での展開においてこれまで以上に貢献ができるものと確信しております.本学会は、小粒ではあるが光り輝く特色ある学会活動を目指しております。今後、法人会員ならびに正会員さらには研究室会員の益々の増員参加を執行部が努めていかなければなりません。また、会員の皆様にもより一層のご参加と運営へのご協力をお願いする次第です. 最後になりましたが、会員の皆様の益々のご活躍と本学会の躍進さらには日本の技術革新を期待して会長就任のご挨拶とさせていただきます。

平成27年4月1日 高速信号処理応用技術学会会長 竹田史章


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